有理化【数Ⅰ】
有理化
有理化:分母に根号が含まれない形に変形することを、分母を有理化するといいます
有理化では、2次式の展開の公式(展開公式【数Ⅰ】 - 宇宙を歩く高校数学 基礎)の②を使います。
これをうまく使うと(√〇+√△)(√〇ー√△)=〇ー△ となり、
きれいにルートが外れます!
では、具体的なやり方を例題とともに見ていきましょう。
赤文字は解答記述に普通現れない部分です。
ですが、赤文字の部分が最も重要です。
赤文字は考え方の部分(だから普通書かない)、
黒文字はその考え方にのっとった計算の部分です。
まず(1)です。
分母に√5 をかけてやれば分母のルートが外れます。
でもただ分母に √5 をかけるだけだとをかけることと同じなので
値が変わってしまいます。
ではどうしましょう?
1をかけても値は変わりません。
ならば、(これって1ですよね?)をかければ
値も変わらず分母からルートが外れませんか?
というわけで(1)の解答のようになります。
これ以外はただの平方根の計算なので練習して慣れましょう。
では(2)。
ここでは分母の 3-√7 が消えてほしいので、展開公式を利用して分母が消えるように、(1)と同じようにしてをかけます。
あとは計算していくと見事分母からルートがなくなります。
最後に(3)。
分母の項が3つ。
これがうまく消える展開公式は知らないですよね。
僕もぱっと思いつきません。
ではどうするか。
ここでも例の展開公式を使いましょう。
「でも項3つあるので使えません」ですって?
まあ、そう固いことを言わずに。
2+√3 と √5 に分けて例の公式を使います。
そうすれば、解答の2回目の赤文字達の直前の式になります。
でもまだ分母にルートがある。
だったら、もう一度有理化しましょう!!
そうして計算をしていくと見事最後は分母に根号がなくなります。
どうですか?
最後の問題なんか面倒ですが、
一気にやろうとすると分からなくなります。
一つ一つ、できる形に無理やりもっていって
何段階にも分けて有理化しましょう。
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう。さようなら。